九州キリスト災害支援センター 看護部、仮設自治会支援チーム 山中 弓子 様より
日時:6月27日(火) 18時~概ね20時
場所:熊本県総合福祉センター1F 熊本市中央区南千反畑3ー7
火の国課題検討会議(課題テーマ:子ども支援)
子ども見守り対策 企画案
◎現在呼びかけている団体:
熊本県子ども未来課、熊本県福祉課、益城町役場、益城町子ども未来課、おおきな木、益城町社協、益城町地域支え合いセンター、くまもと友救の会、もやいハウス、バルビー、ピースウィンズ、由来助産院、マザー&アース、KVOAD、子ども地球基金、熊本こども・女性支援ネット、子育てネットワークわ・わ・わ、くまモンカフェ(めぐみジャパン)、国際リドルキッズ、セラピューティックケア協会、こどもサポート・みんなのおうち、九州キリスト災害支援センター他
◎背景:
震災後、子どもたちも少しずつ元気を取り戻してはいるが、多少なりとも心にトラウマ(傷)を抱えている子ども達がいる。
落ち着きのなさや、癇癪、不眠、赤ちゃん返り、突然ふさぎ込む などメンタルの不調に加え身体症状やストレス反応も見られ、子どもとしての日常生活を送ることが出来ずにいる。
また、心が育つ過程にある子ども達にとって、トラウマが将来の子ども達の心身の成長発達に影響を及ぼすことが懸念される。
子どもが健やかに成長できるような環境づくりと支援が必要である。
◎現状:
仮設団地へ入居している子どもたちは、もともとの校区から離れていることも多く、震災前とは環境が大きく変化している。
親しい友人との分離、通学路の延長及び通学時間の延長、バス通学などがある。
また、仮設内の遊び場は駐車場や集会所、仮設住宅棟の路地となっている。
ある仮設では子ども達だけでみんなの家を遊び場として使用し、散らかしたまま帰ってしまうこともあるため、集会所の施錠をしている所もある。
外で遊んでいるときに駐車場に出入りする車もあり、危険である。
アスファルトや大きめの砂利が敷き詰められており、遊び場として適しているとは言えない。
夕方遅く又は夜間に子どもだけで外にいることもあり、気がかりである。
見守る大人がいれば、事故やケガの予防や、集会所の後始末を子ども達に促すことが出来るが、それが出来ずにいる。
原因として以下の事が考えられる。
◎原因:
仮設住宅の中では安全に遊ぶことが出来る遊び場が確保されていない。
狭い仮設の自宅では落ち着いて宿題をする学習スペースも充分に確保されていない。
両親が生活再建に奔走している。⇒ 子どもの面倒を見る余裕がない。
生活困窮家庭(震災前から・震災後から)⇒ 親の就労時間が長い。
シングルマザー、シングルファザー
ネグレクトの可能性など
ボランティアも含めてマンパワー不足、経験値がない、対応の仕方がわからないなど
◎対策:
これまでは、仮設ごとに対応しようとしてきたが、上記のような原因が複雑に絡み合って、なかなか思うように前へ進むことが出来なかった。
そこで、益城町の仮設全体の子ども達をカバー出来る様に各機関や各団体と協力、連携してプロジェクトを立ち上げてそこで対応を考え支援を行なっていく。
見守り隊を募って、一般ボランティアと、住民さんの中からのボランティアで協力しながら、けがや事故がないように大人が子どもの遊びにつき合ったり見守りを行なう。
散らかした場合は子ども達に片付けをするように促す。
※子ども達が身体的、社会的、また、情緒的な成長が出来るよう関わっていく。
※子ども達に付随して必要時には親子支援も視野に入れて対応していく。